記入年月: 2026年1月
sc080-pm0012

(あ)当時の年齢と住まい

14才 高輪

(い)映像を見て思い出したこと

映画館にまつわるエピソード。当時、通学路の乗り換え駅が五反田だった。当時の五反田は山手線でありながら、場末感の強く漂う街で、空気も淀んでいたように思う。駅前に五反田有楽街という歓楽街があった。その中に日活のピンク映画館があった。中学生だった僕は無謀にも制服で入場券を買ったのだが、何も言われず入れてくれて拍子抜けした。館内は煙草の煙でにごってり、客も数人のおじさんがいびきをかいて寝ていた。広い館内で席はガラ空きなのに何故か男性2人が隣同士で座って仲睦まじそうだった。今から思えばゲイの人達だったのだと思う。フィルムも暗くくすんでいて、わびしさばかりが湧き上がり、とても最後まで観ていられず、30分も経たずに出てしまった。あまりの暗さに耐えられなかったのだと思う。外で出ると陽の光が眩しすぎた。そのせいで気持ちの暗さとうしろめたさがより一層極だったのを思い出す。

(う)現在の年齢と住まい

58才 太子堂